2001/11/28

11月28日(水)

 背中を掻いていたら、右手の親指がツった。

 親指が少し内に寄った形のまま固まってしまい、何だかGIジョーの手のようだ。

 不思議と痛みは無いのだが、作業に支障が出るので、無理に揉んで治した。
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2001/11/14

11月14日(水)

 ようやく漫画の更新が出来そうです。遅くとも17日(土)の午前零時にはお目見えできる事と思います。

 さて、日記の方はそろそろ疲れ気味です。この先何を書いても「またかよ・・・」と思われてしまうでしょうから、そろそろ方向転換をしようかと思います。

 今度は、いよいよ「雑居房」の出番です。何をするかは未定ですが、何だかんだ言っても所詮インターネットなぞ二次元の世界ですから、そう変わった事も出来ないとは思いますが。

 「本当に厭になったら辞める」が信条で、それによって時折追い詰められたりもしますが、いつでも次々と面白そうなことを見つけてそれなりに楽しんできました。今回も(自分だけでも)楽しんでみようと思います。

 ちょっとご報告が遅れてしまったのですが、岐阜県の「ポプラ堂」さんと相互リンクを張らせていただきました。実はずっと以前から、「ポプラ堂さんと相互リンクがしたいなぁ、したいしたい。したいったらしたい」と思っていたのですが、生来内気だった為に、ずっと片想い状態でした。

 ところが先だって、なんとポプラ堂さんの方からメールを頂いたのです。これぞ神の御心。正に青天の霹靂、棚から牡丹餅、鬼に金棒。

 こうやって徐々にリンク先を増やしていって、ゆくゆくは世界征服の計画を磐石のものにしていこうと思っています。

 「じゃんくまうす」さんへ。 付け届け次第では娘さんをいただけるというのは本当でしょうか。ワタクシ、訳あってこのトシまで独りでおりましたが、そういうことでしたら信条を曲げる事もヤブサカではありません。

 ・・・しかし、古本屋の娘というだけならともかく、古本屋の嫁・・・。いくらなんでもそれは可哀想というものでしょうか。「不幸」、といっても過言ではアリマセンね。きっと奥様も強く反対される事でしょう。

 「お父さんが許しても私は許しませんよ!古本屋の嫁なんて、どこの世界にそんな苦労をさせたがる親があるモンですか!」

 サチコの幸はどこにある。

 人間なんてララララ・・・。
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2001/11/12

11月12日(月)

 「言われた通りにやったのに、本が買えなかったが、一体どうすれば買えるのか」

 という質問が届いた。お便りをくれたのは宮城県矢本町のピグモン堀川さん(32歳: 職業 元シンジケート)です。

 うーん、なんかもう、コイツめ!って感じですね。

 日本広しと言えど、本屋に住民票なんか持って行ったのはキミくらいだろう。そんなキミにはカバー無しの文庫本4000冊を送ろう。

 「じゃんくまうす」さんが、ちゃんと「脚色だよ」と書いておいてくれたのにも関わらず、真に受けるんじゃアリマセン。(そうそう、そういえば、「じゃんくまうす」さんが目録の欄外で当店の宣伝をしてくださったおかげで、久しぶりに高い本が売れました。ありがとうございます。こんな場ではありますが深くお礼申し上げます。)

 さて、話は変わりますが、先だってお客さんから「何故、古本屋になったのか。何故、勤めを辞めたのか」と、鋭く深い突っ込みがありました。

 突っ込んできたのは、常連の女子高生だったのですが、とても女子高生とは思えないような余りの迫力に、私の膝はがくがくと震えだし、心拍数は限界を超え、失禁したことさえも気が付かないほどに動揺してしまいました。何故そんなに動揺したのかと言うと、今までそれほど深く考えた事がない問題だったからです。

 物事には、「何故?」と改めて聞かれると、特にこれといった答えが無い事がシバシバあって、私が古本屋になったのはただ単に「そうしたかったから」であり、勤めを辞めたのは、両方やるわけには行かないから、ということでした。

 彼女は、質問の中に「動機」を含めなかったので、こういうサラッとした答えしか返ってこなかった事に、いささか消化不良な感じを残してしまった訳です。

 スマン。女子高生よ。でもね、まさか聞かれたこと全てに本当の事は言えないじゃない?


 だって、本当の事を知ったら、Babyはオイラに惚れちゃうよ。
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2001/11/06

11月6日(火)

 「あの本屋で本を買いたいのだが、どうすればいいのか」と言う質問が届いた。

 お便りをくれたのは、宮城県矢本町のピグモン堀川さん(32歳:職業シンジケート)です。

 ありがとうピグモン堀川さん。あなたには番組特製の酢飯サンドイッチ10日分と正露丸をセットで送ろう。

 さて、あの本屋さんの店長は、丁稚時代を含めれば、この道100年の大ベテランで、そりゃあもう大変なものさ。僕も何だかんだで一回くらいはお世話になったかな。

 で、堀川さんのお便りだと、「あの本屋さんの倉庫には、未だに市場に出た事が無い本がゴロゴロしているそうなのですが、店長さんに聞いても、そんな本は無い、の一点張りで埒があきません。でも、別の本屋さんに聞くと、絶対にある、しかも虫コミで作った階段やサンコミのベッドまである。と言っています。先日は、手塚治虫の新宝島をタン壺替わりに使っているという噂も聞きました。私は何としてでも倉庫の中で眠っている(虐げられている?)本を買いたいのです。どうすればいいのか教えてください」とあります。

 なるほど、虫コミの階段か。うーん、これは事実です。

 いや、実は私、昨夜、あの本屋さんの店長さんに「喉が渇いたから水もってこい」との命令を受けて、深夜2時に車をぶっ飛ばして行って来たばかりなんだけど、その時偶然倉庫の中を見ちゃったんだな。

 そしたら、ありましたよ。実際は、サンコミの階段と虫コミのベッドだったんだね。

 「じゃんくまうす」さんの目録で、「時雨日記は嘘八百だ」なんて書いてあったけど、嘘じゃないぞ。

 圧巻だったのは、サンコミの帯が未使用のままの真っ直ぐな形で束になっていたよ。時々、メモ用紙が無くなったら、それをぶった切って使っているんだってさ。

 さて、いよいよ買い方なんだけど、これがまた大変なんだ。一応順番に記していこうね。メモの用意はいいかな。

 まず、いの一番に必要なのが住民票です(1ヶ月以内のもの)。戸籍謄本だと、尚いいよ。

 あと、勤務先の名刺があれば、備えておいて損は無いよね。

 次に、履歴書。写真を忘れずに。

 三番目が健康診断書で、これは大学病院のもの限定です。

 一応必要な物はこれで全部なんだけれど、店長さんの覚えをめでたくしておく方法の一つに、「バキ」「はじめの一歩」「ワンピース」「バガボンド」等の全巻セットを手土産として持参する、というのがあるね。

 なお、これらの本は全て新刊書店で購入する事。裏に他店の値札なんか貼ってあったら、その場で叩き出されちゃうからね。

 もっとも、もし叩き出されちゃったら、手土産だけ僕ン所へ持ってきてもいいよ。おっと、これは余談だね。

 さぁ、準備万端整ったら、身だしなみを整えて、いよいよお店へ出陣だ。

 お店には広い(70坪)の駐車場があるけれど、初回は絶対に徒歩で伺う事。と言うのも、一回目でいきなり本を買うなんて出来ないからね。最初はただのご挨拶、ご機嫌伺いと心得よう。

 店に出向く時間は、午後三時丁度。ここから微塵もはみ出しては駄目です。また、早くても駄目です。 

 午後三時丁度に、まずは店の入口を三回ノックします。ここで返事が無ければ、その日は諦めて後日伺って下さい。運良く返事があった場合は、静かにドアを押し開き、中へ入ってください。

 その際、出入り口のセンサーが作動し、機械が「いらっしゃいませ」と話し掛けてきますので、軽く会釈し素早くセンサーの位置から外れてください。

 そのまま同じ位置に立っていますと、センサーが再稼動し、「ありがとうございました」と話し掛けられてしまいます。そうなったらその場でアウトになり、機械に促されるままに退店せざるを得ません。

 素早く位置を変わりましたら、その後、小さくも大きくも無い声量で、「失礼致します。私、○○から来ました××と申します。本日は絶版漫画をお譲りしていただきたくお願いにあがりました」と告げてください。

 間違っても、いきなり、「虫コミのオトコの子ちゃん有る?」などと言ってはいけません。あくまでも、売っていただくのだ、という姿勢を前面に出してください。

 その後、店長さんが咳払いをしますから、その回数をしっかりと数えてください。

 咳払いの回数が、1回ならば即退店、2回ならば話を聞こう、の意味です。9割以上の方が、1回ぽっきりの憂き目に遭いますが、運良く2回の咳払いを頂いた方は、そこではじめて、一般のお客様の動きに十分注意しつつカウンター方面へ進んでください。

 一般のお客様の邪魔にならぬようカウンターまで進むことが出来たら、まずは住民票と履歴書を提出してください。健康診断書は次回必要となります。

 店長が書類に目を通している間も、決してキョロキョロせずに、カウンターの上に書かれた「目線ハココニ」という文字に、静かに視線を固定してください。その際、手土産をそっとカウンター下の死角部分に置きましょう。

 あくまでもさりげなく、いつの間にかそこにあった、と思わせる事がコツです。

 書類審査で合格すると、店長さんが「お探しの本は?」と聞いてきます。この時、ここぞとばかりに数点にも上る書名を告げてはいけません。

 あくまでも厳選された一点のみの書名を告げてください。もし、数点の探求書が有る場合は、先述の手順を踏み、何度も通ってください。

 ただし、一度購入できたからと言って、次回から手順が省略される事はありませんし、また確実に書類審査を通るとも限りませんのでご注意ください。

 さて、書名を告げたあなたは、店長のなめるような視線に1分間耐えなければなりません。この時、家族構成や年収を尋ねられる事がありますが、決して虚偽の報告や数字の誇張をする必要はありません。

 さぁ、ここまでくればもう大丈夫。後は店長さんが「何月何日の何時に取りに来なさい」と言ってくれます。

 そして、ここが一番肝心なのですが、その時に決して「お幾らですか?」などと、本の値段を聞いてはいけません。あくまでも売っていただけるという言質を頂戴したのだ、という事をかみ締めてください。

 でないと、すぐに金にこだわる下品なヤツ、として即退店を命ぜられてしまいます。

 約束を頂いた後は、45度の角度で一礼し、カウンター前から迅速に離れてください。その時にも、一般のお客様には十分ご注意ください。

 以前、ここまでクリアしたにも関わらず、アダルトビデオを抱えたお客様と激しく衝突してしまい、全てが無に帰してしまったという方もいらっしゃいます(こんなに厳しい店なのに、アダルトビデオを売っているのか、などという野暮な質問はしないで下さい)。

 本の受取日にも、絶対に時間は厳守してください。例え大事な会議があろうとも、親の死に目に会えなくとも、家が火事の真っ最中であろうとも、時間丁度に入口をノックしてください(ためらいがちに3回)。

 受取日には、出入り口での挨拶はいりません。扉を開けたら速やかにカウンター前へ進んでください。 言い忘れましたが、当日は十分な現金を用意してください。また、決してお釣りの出ないように、金種にも気を付けてください。

 本の値段はおおそよ相場の5割から7割といったところですので、5千円札一枚と、千円札五枚の他、小銭を各種準備しておいてください。その他は各自の判断で一万円札を必要と思われるだけ持っていってください。

 本は、あらかじめ不透明な袋に梱包されて出てきます。店長さんの手から本を受け取る際には、一礼二拍手一拝の後、うやうやしく押し頂きます。

 このとき、間違っても中を検(あら)ためたりしてはいけません。あくまでも本の重みと、包装紙を通してそこはかとなく伝わってくる質感から、目的の本であると想像し、信じてください。

 ただし、三回に一回の割合で目的の本とは違う物が入っていたりしますが、絶対にクレームなど、物申してはいけません。

 本を渡した後、店長さんが勝手にレジを打ちますが、これはあくまでも探求本のみの値段です。あなたは、希望の本だけではなく、必ず「BE-BOP HIGHSCHOOL」や、「3×3EYES」、「金田一少年の事件簿」、「BOYS BE」、「らんま1/2」等のセット本を買わなければなりません。

 この時、新書版のセットよりも、B6版のセットを買った方が、より店長さんの覚えがめでたくなる事は言うまでもありませんし、それも2つか3つ買った方がなお良い事は、よほど愚鈍な方でない限り説明する必要もないでしょう。

 そして、お金は絶対に裸で渡さない事。ここは大事です。では、どうやって渡すのかと言うと、先に用意した健康診断書に包んで渡すのです。しかも、必ず千円多く包む事。

 理由はちょっと言えないのですが、非常に大事ですのでお忘れの無いように。もう一度言います。必ず千円多く包んでください。

 退店時には、ドアの外で深々と一礼を捧げて下さい。そして、心の中でお店の益々の発展と、店長さんの末永いご健勝をお祈りしてください。

 さて、ごく簡単にですが、あの本屋さんでの本の買い方を記しておきました。

 矢本町のピグモン堀川さん、参考になりましたか?また、これからあの本屋さんへ行って見ようという方にも、少しは参考になったんじゃないかな?

 ま、これでも昔よりはずっと買いやすくなったって話だけどね。

 じゃ、みんなの健闘を祈りつつ、今日の日記はおしまいだ。

 SEE YOU!
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